スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺)は、農業におけるスキマバイトの利用実態レポートを発表いたします。
日本における農業従事者数は減少傾向が続いており(※1)、その背景には雇用機会の拡大による都市部への人口流出や農業従事者の高齢化などが指摘されています。
そんな状況下で、タイミーでは近年「収穫」や「選別・調整(※2)」、「出荷」など初めての方でも説明を受ければすぐにできる比較的簡単な業務において活用実績が増えています。2023年5月にはタイミー上で掲載されている募集人数が過去最高となり、スキマバイトの働き手が農業の人手不足解消の一助を担っています。
2022年10月にはJA全農ぐんま・JA静岡経済連と共同事業の基本契約を締結(※3)、2023年3月には下呂市と業務提携に関する協定を締結し、農業分野での取り組みを開始(※4)しました。
さらに、地方自治体やJAと連携しながら農家・事業者向けの説明会を開催したり、働き手向けには農作業の業務内容を細かく記載したマニュアルを作成したり、社内では専門チームを立ち上げるなど農業における人手不足の解消に向けて取り組んでいます。
今後も当社が掲げる「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」のミッションのもと、農業における人手不足解消への貢献はもちろん、農業の理解促進、ひいては将来的な就農人口の増加に貢献してまいります。
- ※1 出典:農林水産省,「農業労働力に関する統計」https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
- ※2 「選別」:収穫した作物の中から傷がついていたり規格外のものを取り除く作業のこと
- 「調整」:選別した作物から不要な外葉を除去するなど、出荷できる状態に整える作業のこと
- ※3 2022年10月発表「JA全農ぐんまと共同事業の基本契約を締結」https://corp.timee.co.jp/news/detail-1133/
- 「JA静岡経済連と共同事業の基本契約を締結」https://corp.timee.co.jp/news/detail-1132/
- ※4 2023年3月発表 「下呂市と業務提携に関する協定を締結」https://corp.timee.co.jp/news/detail-1506/
日本の農業における人手不足の課題
日本における農業従事者数は減少傾向が続いています。2022年の農業従事者は122.6万人で、そのうち65歳以上が占める割合は70.1%(※1)と、日本の農業従事者の人手不足と高齢化の課題が浮き彫りとなっています。
農業は、収穫や苗植付け時期など特定の時期に作業が集中するため繁閑の差が激しい産業です。年間を通じて作業量を平準化することが難しいため、必要な時期に必要な分の労働力を適切に確保することが求められます(※5)。また、地域や県単位で多数の農業者が同じ作物を栽培することが多いため、地域ごとで特定の時期に労働力需要が集中する傾向があり、ピンポイントでの労働力を確保することがさらに難しくなるという背景があります。
※5 2016年1月 農林水産省「農業労働力の確保に関する現状と課題」https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/hukyu/pdf/kadai_2801.pdf
農業におけるタイミー上の募集人数推移
タイミー上に掲載されている農業の仕事の募集人数は増加傾向にあり、2023年5月には過去最高となりました。
また、直近3ヶ月の募集人数の前年同月比を見てみると2023年4月は約4.9倍、2023年5月は約3.4倍、2023年6月は約4.3倍となり、農業の現場でタイミーの活用が広がっていることがわかります。
この募集人数の拡大は、農業の繁忙期である夏以降もさらに続くと予想されます。
農業でのタイミー活用例
【タイミーで掲載されている農業の仕事】
先述の通り、農業は繁閑の差が激しく、必要な時期に必要な分の労働力を適切に活用することが求められるため、「働いてほしい時間」に人手が確保できるスキマバイトが活用されやすい業種だと考えられます。
タイミーで掲載いただく仕事は、初めての方でも説明を受ければすぐにできる比較的簡単な業務が多く、農業では「収穫作業」や「選別・調整作業(※2)」、「出荷作業」の仕事が多く掲載されています。
その他、タイミーでの農業の仕事については、弊社オウンドメディア「タイミーラボ」の下記記事をご参照ください。
- ▼農業の仕事ってどんな感じ? 熊本の農家でオクラの収穫作業をやってみた
- https://lab.timee.co.jp/blog/feature/straight
- ▼さくらんぼの箱詰めからりんごの間引き作業まで。福島の果樹園でスキマバイトに挑戦!
- https://lab.timee.co.jp/blog/feature/maruseifukushima
タイミーの農業への取り組みについて
【農家・事業者向けのサポート】
地方自治体やJAと連携し、農家や事業者向けの説明会やセミナーを開催。サービスの説明はもちろん、事例の紹介、事業者向け管理画面の操作方法などをレクチャーし、タイミーを使いやすい体制を整えています。
▲農家・事業者向けの説明会の様子
【働き手向けのサポート】
農家や事業者と共同で農作業に適した服装や当日の業務内容を文章や写真と共に細かく掲載したマニュアルを準備するなど、勤務前に働き手の不明点や不安が払拭されるような取り組みも行っています。
【専門チームでのサポート】
当社では農業分野における深刻な人手不足を受けて、農業の専門チームを立ち上げました。元県庁職員として地域の農業の課題に向き合ってきたメンバーや、地方創生などの新規事業に従事してきたメンバーが在籍し、農業におけるスキマバイト人材の活用・普及に向けて、事業者・働き手を支援しています。