タイミー、シニア・プレシニア世代のスポットワーク利用実態調査を実施 ——現役世代よりシニア・プレシニア世代の方が、 就業先からその後の長期就業を打診されている実態が明らかに
スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺)は、タイミーを利用する55歳以上の働き手755名を対象としたアンケート調査と、タイミーの利用データから、シニア・プレシニア世代の働き手のスポットワークの利用実態を分析したレポートを発表いたします。
調査の背景
スキマバイトサービス「タイミー」は、面接・履歴書なしで働けるその手軽さから、老若男女問わず幅広い層の方々にご利用いただいています。最近ではその中でも55歳以上のシニア・プレシニア世代の利用も着実に増えてきており、スキマバイトが、「バイト=若者」の一般的なイメージを覆すような実態となっています。
内閣府が公表した令和5年度高齢社会白書(※1)によると、2025年には国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者になることが見込まれています。また、総務省によると、国内の生産年齢人口は2050年には5,275万人(2021年時点から29.2%減)に減少すると見込まれており(※2)、今後、企業の人手不足や採用難はますます深刻化すると予想されます。シニア世代の就労や社会参加の必要性が叫ばれる中、働き手はどのような働き方をしているのかの実態を把握するべく、本調査を実施いたしました。
※1:内閣府高齢者社会白書:https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2023/zenbun/05pdf_index.html
※2:総務省政策白書「 生産年齢人口の減少」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd121110.html
TOPICS
- シニア・プレシニア世代の働き手の49%が、勤務先から長期就業を打診されたことがあると回答。さらに11%の働き手が、実際に長期就業をしたことがあることが判明。
- タイミーに登録している55歳以上のシニア・プレシニア世代の働き手は、2024年3月時点で約38万人。前年同月比で約2.1倍と拡大。
- タイミーで働いた後の気持ちの変化としては、「気分転換になった」が70%、「人の役に立てることに喜びを感じた」が41%、「自信が得られた」が33%。シニア・プレシニア世代においてはスキマ時間で「はたらく」を通じて社会との接点を得られたことに対する満足感が高いことが窺える。
調査結果詳細
現役世代よりシニア・プレシニア世代の方が長期就業を打診されている
シニア・プレシニア世代の働き手の49%が、勤務先から長期就業を打診されたことがあると回答。さらに11%の働き手が、実際に長期就業をしたことがあると回答しました。この結果を、2023年12月に発表した「長期採用に関する実態調査」の現役世代の結果(※3)と比較したところ、シニア・プレシニア世代のほうが現役世代よりも5pt高く、長期就業を打診された人がいることが分かりました。一方で、シニア・プレシニア世代の中で実際に長期就業をした人は現役世代よりも4pt低く、現役世代に比べて時間的制約を受けた上で働くことを好まない傾向にあることが窺えます。
※3:55歳未満(n=1,519)のみ抜き出し、「現役世代」のデータとして活用。
長期就業した業種をシニア・プレシニア世代、現役世代間で比較すると、以下のグラフの通りになりました。接客が必要で人と接する機会の多い飲食業においても、シニア・プレシニア世代が長期就業スタッフとして活躍していることが分かります。
長期で就業することにした決め手としては、「その業界のお仕事との相性が良いことに気づいたから(就業先に評価してもらえたから)」が48%と最も多くなりました。現役時代には気づかなかった未経験のお仕事との相性をスポットワークを通じて知ることが、新しい仕事を始めるきっかけになったものと思われます。
シニア・プレシニアのワーカー数は拡大傾向
タイミーに登録している55歳以上のシニア・プレシニア世代の働き手は、2024年3月時点で約38万人、65歳以上のシニア世代に絞ると約5.1万人となっています。シニア・プレシニア世代のワーカーは前年同月比で約2.1倍と、拡大していることがわかりました。これは、シニア層にもスポットワークの「すきな時間・すきな場所・すきな職種で働ける」という選択肢の広さや、「面接・登録会なしですぐに働ける」、「単発で働ける」などの利便性が支持されていることが背景にあると推測されます。
タイミーに登録している55歳以上のシニア・プレシニア世代の働き手の年齢分布は下記のグラフの通りです。年齢を重ねるほど割合は減るものの、65歳以上のシニア世代も全体の14%と、スポットワーカーとして活躍していることが分かりました。
スポットワークが、「はたらく」を通じた社会との接点づくりに
55歳以上のシニア・プレシニア世代の働き手が働いている/働いたことのある職種においては、「軽作業(倉庫内作業)」が68%と、最も多くなりました。体力的負荷の少ない業務が好まれていることが背景にあるものと思われます。
シニア・プレシニア世代がスポットワークをする理由としては、「生活費を補うため(71%)」「空き時間を有効活用するため(60%)」といった具体的なものが多くなりました。一方で、「これまで働いたことのない業種を経験してみたいと思ったから(38%)」といった経験価値に重きをおいたものや、「適度に体を動かすことによる健康維持のため(33%)」といったシニア・プレシニア世代らしい理由も票を集めました。
また、65歳以上のシニア世代の結果を見てみると「適度に体を動かすことによる健康維持のため」が65%と突出して高くなっていました。
タイミーで働いた後の気持ちの変化としては、「気分転換になった」が70%と、最も多くの票を集めました。その他にも「人の役に立てることに喜びを感じた」が41%、「自信が得られた」が33%と、シニア・プレシニア世代においてはスキマ時間での「はたらく」を通じて自らの可能性が広がることや、社会との接点を得られたことに対する満足感が高いことが窺えます。
下記、シニア・プレシニア世代の働き手のみなさんからの「タイミーの勤務先で印象に残っていること」のコメントをご紹介します。
- 仕事ぶりを褒めていただき、またぜひ来て欲しいとリクエストいただけた(55~64歳 女性)
- 年齢に関係なく働けて楽しかったです。自然と仲間意識みたいなものが芽生えて(自分だけかもしれませんが)良かったです。(65~74歳 男性)
- タイミーでの同僚(バイト仲間)で友人が出来たり、交流をするようになった。(65~74歳 男性)
▼シニアのスポットワーク活用の事例は下記「タイミーラボ」内「シニア・ミドル・シニアの記事一覧」からご覧いただけます。https://lab.timee.co.jp/blog?taxonomy_tag_blog[]=senior
調査概要
調査名 :「タイミーの利用に関するアンケート(202403)」
調査期間 :2024年3月14日(木)〜3月22日(金)
調査対象 :「タイミー」の55歳以上の働き手755名
エリア :47都道府県
調査方法 :インターネット