プレスリリース
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東京大学マーケットデザインセンターとスポットワーク市場における働き手と事業者のマッチングに関する共同研究を開始

スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表:小川 嶺)は、国立大学法人東京大学大学院経済学研究科東京大学マーケットデザインセンター(所在地:東京都文京区、センター長:小島 武仁、以下「UTMD」)とスポットワーク市場における働き手と事業者のマッチングに関する共同研究を開始しました。スポットワーク領域におけるマーケットデザインの研究は世界初(※1)となります。

共同研究の概要

「タイミー」は2018年8月のサービス開始以降、順調にサービスを伸ばし、2024年9月時点で900万人以上の働き手、136,000社の事業者にご活用いただいています。本研究では、「タイミー」が6年以上蓄積してきた「はたらく」にまつわる働き手・事業者のデータを活用し、スポットワーク市場における働き手と仕事(求人・事業者)のマッチングの分析や、より良いマッチングに向けた改善手法を共同で研究します。まずは、スポットワーク市場の働き手・事業者の需要と供給に関する分析を進めていきます。

共同研究の目的・背景

人手不足が深刻化する中で、近年スポットワークの市場は大きく伸びており、「タイミー」も含めたスポットワークサービスの登録会員数は2024年9月1日時点で延べ約2,500万人(※2)となっています。一方で、スポットワークにおけるマッチングの仕組みはまだまだ成長過程であり、スポットワークのマッチングプラットフォームには、今後さらに働き手、事業者双方にとって良いマッチング体験を提供することが求められています。本研究を通じて、当社は人手不足の課題解決と「はたらく」におけるミスマッチの解消に貢献することを目指します。

※1 2024年9月5日現在、タイミー調べ
※2 スポットワーク協会調べ

関係者コメント

東京大学マーケットデザインセンター 野田俊也氏

本共同研究では、大谷克特任助教と共に、労働市場におけるマッチングの分析に当たります。株式会社タイミーが蓄積してきた労働市場のデータは非常に貴重なものであり、これを分析することで、スポットワークの市場のみならず、日本、ひいては世界の労働市場を改善へとつながる知見が得られるかもしれないと期待しています。

株式会社タイミー プロダクトマネージャー 高石一樹

スポットワーク市場は着実に成長していますが、この業界における働き手と事業者のマッチングに関する知見はまだまだ未成熟です。そのため、働き手が理想的な就業機会を得ることや、事業者が求める人材と出会うことには今後も改善の余地があると考えています。タイミーが得意とする社会実装のノウハウと、UTMD様が持つマーケットデザインの豊富な学術的知見を融合させることで、働き手と事業者双方にとってより良いマッチングを実現していきたいと考えています。

■東京大学大学院経済学研究科東京大学マーケットデザインセンターについて

近年、経済学において「人々にとって望ましい結果を得るにはどのような制度=ゲームのルールをデザインすればよいか」を追究する、マーケットデザインと呼ばれる領域が注目を集めています。UTMDは、マーケットデザインを支える「マッチング理論」「オークション理論」等の理論研究と、マーケットデザインの知見を現実の制度改善に反映する社会実装の拠点として、2020年秋に設立されました。教育・保育、労働市場、災害・医療、環境制度設計などの領域において、企業・自治体などとの共同研究に取り組んでいます。
所在地:東京都文京区本郷7-3-1
代表者:東京大学マーケットデザインセンター長 小島 武仁
URL:https://www.mdc.e.u-tokyo.ac.jp/

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