プレスリリース
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タイミー、自治医科大学主体の ヤングケアラーを含むケアラーを対象にした研究事業に参画 ——スポットワークを活用したケアラーの就労支援を推進

スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺)は自治医科大学(所在地:栃⽊県下野市、理事長:大石 利雄)が開始する、ヤングケアラーを含むケアラーを対象にした研究事業(※1)に参画したことをお知らせいたします。これにより当社は今後、タイミー活用を通じたケアラーの支援を推進してまいります。
※1「ヤングケアラー負担ゼロに向けた家族まるごと支援を促進するシナリオ創出」「医療&福祉DXを活用した全世代ケアラーのヘルスエクイティを目指す地域共創拠点」

タイミー参画の背景

「ケアラー」とは、こころやからだに不調がある人の「介護」「看病」「療育」「世話」「気遣い」など、ケアを必要とする家族や近親者、友人、知人などを無償で介護等の手当を行う方のことを指します。その中でもヤングケアラーは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども・若者のことであり、17人に1人の割合で存在しています。(※2)
ケアラーは「家族だから助けるのが当たり前」という前提により、外部への助けを求められず誰にも相談できないといった背景から、必要な支援を受けられていない課題があるものと考えられています。
要支援だと考えられるケアラーにとっての課題の一つが、就職の難しさです。例えばヤングケアラーについては、時間的制約によってアルバイトやインターンシップの時間を確保できなかった結果、キャリア形成がうまく進まず、その後の就職活動にも弊害が生じていることが想定されます。
タイミーは、スポットワークが「働くことの敷居が低く、様々な体験をしやすい」、「1日・時間単位で働ける」といった特徴を持ち、家事・育児・介護等との両立がしやすい働き方であると考えています。実際に、スポットワーカーを対象にしたアンケート調査では、スポットワークの働き方を活用する理由として「家事・育児・介護等と両立しやすいから」と回答した人が7.8%存在しました。(※3 以下グラフ参照)
本研究事業を通じて、ケアラーが置かれている特有の状況においても、このスポットワークが貢献性を発揮できるかの検証を進めつつ、就労支援を実施してまいります。

※2 公立中学2年生の5.7%(約17人に1人)、公立の全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答(「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(厚生労働省・文部科学省):https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/mext_01458.html)
※3 調査名:スポットワーカーに関するアンケート 調査期間:2024年7月26日(金)〜7月27日(土) 実施機関 :外部調査機関 調査対象:スポットワーカー 618名 エリア:47都道府県 調査方法:インターネットリサーチ

ケアラー対象支援の具体例

18歳以上のケアラー・ヤングケアラーを対象とし、下記のような支援施策を実施します。

①タイミーを通じて、ケアのスキマ時間で柔軟に働くことを可能にします。その就労経験によって、ケアラーの働くことへの不安の軽減や、本人の強みや就職希望の業種・職種の発見など、就労支援上の効果を目指します。

②ケアの対象である家族や近親者のそばに居住しながら働く環境を実現するため、ケアラーに理解のある地元企業との接点の創出、およびその後の就職を促進します。
本事業の趣旨に賛同する企業の求人であることを可視化することで、ケアラーに配慮された求人とのマッチングを促進する予定です。

自治医科大学による研究事業の内容

今回、当社が参画する自治医科大学推進のケアラー対象研究事業は以下の2つです。

■「ヤングケアラー負担ゼロに向けた家族まるごと支援を促進するシナリオ創出」
那須塩原市や那須町の「こどもの居場所」を核として、家族の介護データ等から客観的にヤングケアラーを早期に発見します。また、その後、対面とオンライン支援を活用し子どもの健康的で充実した生活を支援する体制を構築します。
さらに、事業の効果的な展開を図るために、必要なリソースの確保とスタッフの能力強化を行い、持続可能な多地域展開を目指した体制整備を進めていきます。
https://www.jichi.ac.jp/news/research/2024100101/

■「医療&福祉DXを活用した全世代ケアラーのヘルスエクイティを目指す地域共創拠点」
大学、病院、企業、学校、自治体、政府、市民社会等、各コミュニティの枠を越えたマルチセクターに渡る持続的なコラボレーションを構築し、医療&福祉DXを活用した介入コンテンツを開発、遠隔医療や全国の自治医大卒業生とのネットワークを活用し、これまで支援が不足していた全世代ケアラーのヘルスエクイティが実現した社会を目指します。https://www.jichi.ac.jp/news/research/2024100102/

関係者コメント

◾️株式会社タイミー スポットワーク研究所 公共政策グループ 山口 眞司
タイミーの働き方は、時間的制約の大きいケアラーの就労支援に貢献できるものと考えています。ケアラーが自立して社会生活を送ることができるよう、自治医科大学や自治体、関係企業と連携し、就労支援スキームの確立を目指してまいります。

◾️自治医科大学 小児科学 准教授 門田 行史氏
本研究事業では、タイミーとの連携を通じて、ヤングケアラーを含む全ての世代のケアラーが抱える就労の課題解決に取り組み、社会参加の機会を広げていきます。

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