近年の少子高齢化を背景に、介護サービスの需要が増加する中で、2026年度には約240万人、2040年度には約272万人の介護職員が必要になると見込まれています。（※1）一方、2023年度の介護職員数は前年度比2万9000人減となり、調査開始以来増加傾向にあったものが初めて減少に転じました。（※2）今後のサービス需要のますますの増大に対し、担い手不足が顕著である介護業界においては、業界外からの人材確保が急務です。

「石川県介護未経験者等参入促進マッチング強化事業（2025年度）」（※3）は、人手不足が深刻な介護業界において、多様な人材層の参入促進を図るため、主に介護未経験者を対象にスポットワーク等を促進することで、人材確保の裾野拡大を図るとともに、そういった取組の有効性を検証することを目的としています。当社はこの事業の委託事業者として、事業者に対して未経験者向け業務の切り出し支援、タイミーのマッチングシステムを活用した介護未経験者と介護事業者との接点づくりの創出等を実施します。

介護事業者の人材確保を図るとともに、当社が掲げる「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」のミッションのもと、働き手個人が介護業界への適性を測り、適性がある場合は当該業界に定着できるような機会の提供に尽力してまいります。

（※1）厚生労働省「第９期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41379.html
（※2）厚生労働省「介護職員数の推移の更新（令和５年分）について」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47882.html
（※3）「石川県介護未経験者等参入促進マッチング強化事業」委託事業者選定に係る公募型プロポーザルの実施について
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kousei/proposal/r7kaigomikeiken.html

2025年2月に実施した介護事業者対象のアンケート（※4）では、タイミーを通じてマッチングした人材の定着が実現した（※5）とした事業所の内、19.5%が「タイミーでマッチングする前は介護業界未経験だった人」の定着が実現したと回答。反対に71.4%は、タイミーでマッチングする前にも介護業界での勤務経験がある人材の定着を実現していることがわかりました。

さらに、タイミーでの勤務が介護業界未経験者にとって、業界を知るきっかけになり得ると回答した事業所は76.7%（「そう思う」42.9% ＋「ややそう思う」33.8%）という結果に。スポットワークでの勤務が、介護業界未経験者の業界理解を深め、そのまま人材定着に至る可能性を秘めていることが示唆されました。

（※4）タイミー、2025年問題に直面する介護業界のスポットワーク利用実態レポートを公開（2025年3月版）
https://corp.timee.co.jp/news/detail-4195/

（※5）「これまでにタイミーでマッチングした人材の「リピーター化」「長期採用（引き抜き）」が実現したことはありますか？」の問いに対し、「リピーター化が実現したことがある」「長期採用が実現したことがある」のいずれかを回答した事業所。

2026年3月31日までの期間で、介護未経験者と介護事業者の接点づくりを念頭に各種実証を行います。

• ● 県内介護事業者に対し、サービス説明会等を通じて未経験者向け業務の切り出し方の提案やサポートの実施
• ● タイミーのプラットフォームを通じ、介護事業者と全国のワーカーとのマッチングを促進
• ● タイミーを利用した事業者に対してアンケート・ヒアリング調査を実施。「未経験者との効果的なマッチング方法」や「未経験者と親和性の高い業務内容」等を見える化し、介護事業者の人材確保の新たなモデルを構築

等