スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(所在地:東京都豊島区、代表取締役:小川 嶺)は、「タイミー」を利用した働き手の方々や、事業者の様々なデータをもとに、2021年の“スキマバイト(スポットワーク[※補足1])業界”の振り返り及び、2022年の“スキマバイト(スポットワーク)業界”のトレンド予測を発表します。
- ■トピックス1
2021年は、スキマバイトシーン(スポットワークシーン)はコロナ禍の影響を受けつつも大きく拡大。働き手・事業者のスキマバイト(スポットワーク)への理解と、ニーズのマッチングが加速
2021年のスキマバイト募集人数(※タイミーアプリ上の募集人数)は、2019年から約10倍に。タイミーでの求人数が大きく拡大しました。
(※補足1)
「スキマバイト」、「スポットワーク」、「ギグワーク」の用語について
タイミーでは、「スキマバイト」=「スポットワーク」=「雇用型ギグワーク」と定義づけております。
ギグワークには、「雇用型ギグワーク」と「業務委託型ギグワーク」の大きく2つの種類があり、スキマバイト(スポットワーク)は「雇用型ギグワーク」にあたります。「雇用型ギグワーク」とは、単発の仕事にマッチングする際に都度雇用契約を結ぶ形態のギグワークのことで、通常の長期雇用アルバイトと同様、労災や最低賃金などの保障があります。
一方で「業務委託型ギグワーク」は、労働者は業務を委託される個人事業主となり、成果報酬型のため働けば働いた分だけ報酬を得られますが、最低賃金や労災などは一般的に保障されていません。
また、タイミー上で分類されている各職種の募集人数の推移を振り返ってみると、「飲食」・「軽作業(物流など)」・「配達(デリバリー)」をはじめとした多数の職種で大きく拡大しました。
中でも最も拡大の幅が大きかったのは軽作業(物流など)で、2019年比で約73倍になりました。
※記載しているパーセンテージは、2019年の人数を100%とした場合の伸び率を示す
事業者側だけではなく、働き手側のニーズも順調に拡大しています。2021年の1年間でユーザー数は約60万人増加し、現在は約230万人の方にタイミーをご利用いただいています。また、2021年のタイミー上の働き手の労働時間の年間総計が2019年から約11倍に拡大していることからも、スキマバイト(スポットワーク)シーンが大きく拡大して社会に順調に受け入れられていることがうかがえます。
- ■トピックス2
2021年にスキマバイトシーンが大きく拡大した背景は、「安心感」が鍵
前述の通り2021年は、新しい働き方「スキマバイト(スポットワーク)」が一定の市民権を得た1年になりました。背景としては、世間でいわれている“ギグワーク(業務委託型)”とは全く違う性質を「スキマバイト(スポットワーク)」が持つ点への支持があるでしょう。
「雇用型ギグワーク」への就労意向は49%と、「業務委託型ギグワーク」の就労意向31%よりも高い結果になり、特に学生・20代以下・30代の若い層では好意的にうけとめられていました。(学生=68%、20代以下=63%、30代=61%)
さらに「ギグワーク」経験者に限っても79%を超える方に就労意向があり、「雇用型」の方が「業務委託型」よりも24.2ポイントも高くなりました。ギグワーク経験者にとっても「雇用型ギグワーク」の“安心感”に魅力を感じていただけたことが推察されます。「雇用型ギグワーク」をやってみたいとする理由としては、「労働条件が法的に保護されている・安心できる」など“安心感”を理由にしている意見が目立ちました。
(出典:2021年7月発表の「ギグワークについての実態調査」[スポットワーク研究所/マクロミル調べ]より抜粋)
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000036375.html)
タイミーで働いていただいた方対象のアンケートでは「またこの職場で働きたい」と回答した方が全体の約97%となりました。タイミーでのスキマバイト(スポットワーク)に高い満足度を感じながら、安心して就業できている様子がうかがえます。
- ■トピックス3
コロナ禍で目まぐるしく変動した飲食店の人手需要に、スキマバイトが応える
2021年を振り返ると、211日間は緊急事態宣言下、34日間はまん延防止等重点措置下であり、平常な日が120日しかない通常の社会生活とはかけ離れた1年でした。スキマバイト(スポットワーク)シーンでも、「飲食」分野を中心に緊急事態宣言の発令が募集人数に大きく影響しました。
年末シーズンなどの繁忙期には、飲食店での募集人数の需要が急激に高まり、2021年10月1日の緊急事態宣言解除タイミングと比較して、約10倍の募集が掲載されました。スキマバイトの働き手が人手不足に困る飲食店を支えてくれたと言えます。
- ■2021年のタイミーTOPICS
事業者にとって2021年は、コロナ禍に振り回され人手の維持や確保に大きな課題を抱える一年となりました。また、多くの働き手にとっても不安定な日々に悩まされるような一年であったことは間違いありません。2022年は現状が継続することも踏まえ、双方にとってより柔軟な働き方が求められることが予想されます。
今後もタイミーは「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションの実現に向けて、働き手と事業者の双方の需要に応え、課題を解決するためのより良いマッチングが実現できるようサービス追求に取り組んでまいります。